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スコッチ・ウィスキー

スコッチ・ウィスキーは世界の五大ウィスキーのひとつというだけでなくウィスキーを確立した元祖としての存在感があるウィスキーである。スコッチ・ウィスキーはスコットランドで作られるウィスキーの総称であり、次のように法律で厳しく規定されている。(1988年制定スコッチウィスキー法)

1.スコットランドの蒸留所で水と発芽した大麦で作られること。 (他の穀物を加えても可)
  (1)蒸留所でマッシュ(もろみ)にされること。
  (2)麦芽内生の酵素作用のみにより糖質に変えること。
  (3)イースト(酵母)のみを加えて発酵させること。
2.その蒸留液が使用した原料、製造の過程から引き出された芳香と風味を失うこと
   なく、アルコール度94.8%以下で蒸留されること。
3.容量が700リットルを超えない樫(オーク)の樽に詰められて最低3年間にわたり
   スコットランドの保税貯蔵庫で熟成されること。
4.使用した原料、製造や熟成過程から引き出された色、芳香、風味を失わないこと。
5.水とスピリッツカラメル以外は加えられていないこと。

スコッチ・ウィスキーは性質の違いから3つのタイプに分けられる。モルト・ウィスキー、グレーン・ウィスキー、ブレンデッド・ウィスキーである。グレーン・ウィスキーは主にとうもろこし、大麦麦芽を連続式蒸留機で蒸留後、樽熟成したウィスキーである。高いアルコール濃度で蒸留する結果、味わいはソフトでマイルドになる。その性質からサイレント・スピリッツとも呼ばれる。グレーン・ウィスキーが発展したきっかけは1725年に導入された麦芽税。この麦芽税に対し事業家はローランドに大規模な蒸留所を建て、麦芽の使用量を大幅に減らしたウィスキーを作りはじめた。さらに1780年からは釜容量税が導入され、税金はぐんぐん上昇。これに対しローランドの蒸留所は蒸留釜の深さを浅くし、蒸留回数を増やすことで採算を取ろうとした。ここから連続式蒸留機が発展。こうしてグレーン・ウィスキーは確立され、今も昔も大産地はローランドにある。

一方、小規模にウィスキーを作っていた人々は釜容量税導入前から小さい蒸留釜が認められなくなり、密造に走らざるを得なくなった。彼らは収税吏の目が届かないハイランドの山里に逃げ、ハイランドには無数の密造者(スマグラーという)が乱立していた。今日でもハイランド、ことにスペイサイドには多くの蒸留所があるが、そうした場所はたいてい密造酒のメッカだったところである。また、彼らは大麦麦芽を乾燥させる燃料として野山に無尽蔵にあったピートを利用した。これが幸いしてモルト・ウィスキーのさわやかな香味の元になり、モルト・ウィスキーも確立されていった。1824年、グレンリベット蒸留所のジョージ・スミスが政府公認を取ったことを皮切りに続々と政府公認を取る蒸留所が増え、密造酒の時代は終わりを告げた。その後、モルト・ウィスキーの蒸留所はすさまじい整理統合の歴史を経て、現在は100ほどが稼働している。

1860年代初頭、アンドリュー・アッシャーによって、モルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーのブレンドがはじめられた。これがブレンデッド・ウィスキーである。モルト・ウィスキーは個性にあふれ、得てして飲み難いと言われ、グレーン・ウィスキーはおとなしくおもしろ味に欠けると言われる。この両者の短所を打ち消し、長所を引き出したのがブレンデッド・ウィスキーである。ブレンデッド・ウィスキーの登場により、スコッチ・ウィスキーは世界へ大きく飛躍した。現在でもスコッチ・ウィスキー販売量の9割ほどはブレンデッド・ウィスキーであり、日本でも有名なバランタイン、ベル、シーバス・リーガル、カティサーク、J&B、ジョニー・ウォーカー、オールド・パー、ホワイトホースなどは皆ブレンデッド・ウィスキーである。
 
では、なぜ、当サイトを含め、モルト・ウィスキーに魅力を感じる人々が多くいるのか?それはモルト・ウィスキーにはブレンデッドやグレーンにはない大いなる個性、神秘性があるからであろう。