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Whisky Magazine Live!2000

英国のウィスキー専門誌『ウィスキーマガジン』(ザ・ウィスキー・パブリッシング・カンパニー刊)の日本発売を記念して、東京にて一大イベントが開催されました。当日は、司会に土屋守氏、ゲストとしてマイケル・ジャクソン氏(ウィスキー評論家)、ジム・マーレイ氏(ウィスキー評論家)、リチャード・パターソン氏(ホワイト&マッカイ・マスターブレンダー)、ハロルド・カリー氏(アラン蒸留所創設者)と、著名なウィスキー関係者が一同に会しました。当サイトでは特別企画第3弾としてこのイベントの模様を皆様にお届けします。当サイトへの掲載は主催者から許可をいただき、掲載しています。掲載の許可をいただきました(有)ウィスク・イー様には改めて感謝の意を表します。
  
  開催日時:2000年10月22日(日)
  開催場所:青山ダイヤモンドホール
  主催:ザ・ウィスキー・パブリッシング・カンパニー(英国)、(有)ウィスク・イー(日本)
  出席者:約800名


マイケル・ジャクソン氏 写真:講演中のマイケル・ジャクソン氏

今回のイベントは2部構成で、1部ではマイケル・ジャクソン氏を中心としたテイスティング・セミナーが、2部では参加メーカー、インポーター、酒販店による試飲会が行われました。

<テイスティング・セミナー(第1部)>
参加者全員に4杯のウィスキーが配られ、これを使ってセミナーは行われました。
最初にマイケル・ジャクソン氏が演壇に登場。はじめの一言からこの楽しいセミナーは、はじまりました。
「わたしはマイケル・ジャクソン。歌ったり、踊ったりはしません。」 これで会場は一挙に和みました。

○1杯目のウィスキー
1杯目のウィスキーはアラン蒸留所が近々発売するシェリー樽熟成のアラン・モルトで、ハロルド・カリー氏(アラン蒸留所創設者)が解説を行いました。カリー氏は、アラン・モルトは熟成が早いので喜ばしいと言っていました。このモルトウィスキーは香りは非常にフレッシュなのですが、味わいはスモーキーさとシェリー風味がしっかりしており、確かにかなりの熟成感があると思いました。

○2杯目のウィスキー
2杯目のウィスキーは参加者全員によるブラインド・テイスティングで、マイケル・ジャクソン氏がクイズ形式で行いました。参加者全員が立って、ジャクソン氏の質問に答えていき、外れたら座っていくというものです。ジャクソン氏は地域、年数、蒸留所の順に質問を発していき、最後に5人だけが残りました。この5人にはウィスキーマガジン誌がプレゼントされました。答えはスプリングバンク10年でした。

○3杯目のウィスキー
3杯目のウィスキーはダルモア12年で、リチャード・パターソン氏(ホワイト&マッカイ・マスターブレンダー)が解説を行いました。ダルモア12年はオーク樽熟成モルト70%とオロロソシェリー樽熟成モルト30%を混合させたものだと説明があった後、パターソン氏流のダルモアの飲み方を説明してくれました。

1.スニフターグラスにウィスキーを注ぎ、グラスの内側にまんべんなく行き渡るようにグラスを回す。(パターソン氏、ウィスキーを周囲に飛び散らせながら激しく回す)

2.度数38%程度になるように水で希釈する。(パターソン氏、水の説明をしながら、水を床にぶちまける)

3.ハローと声をかける。(パターソン氏、グラスに向かってハローと声をかける)

4.鼻をグラスに突っ込むようにして香りを嗅ぐ。ウィスキーの魂と情熱を感じるようにして欲しいとのこと。

5.口に含み、少なくとも年数と同じくらいの秒数は口の中で転がす。
(パターソン氏、カウボーイのようにゴクっと飲むのはよくないと言いながら、一気に飲む)

6.氷をいれてはいけない。(パターソン氏、バーにアイス・バケットがあったらバーテンダーにつき返せといいながら、床に大量の氷をぶちまける)

7.ダルモアを口に含み、ビターチョコレートを食べるとセンセーショナルな楽しみ方ができる。
(パターソン氏、これはまじで言っていると断言)
最後にパターソン氏は、締めの言葉としてこう言っていました。
「愛が世界を動かすという言葉があるが、それはうそだ。ウィスキーが世界を動かす!」

○4杯目のウィスキー
4杯目のウィスキーはアードベッグ10年で、ジム・マーレイ氏(ウィスキー評論家)が解説を行いました。
よく、「どの蒸留所が好きですか?」と質問され、以前は”タリスカー”と答えていたそうですが、
今は”タリスカー”と離婚して、新たな恋人”アードベッグ”を見つけたそうです。そのマーレイ氏がアードベッグ10年評を説明してくれました。
・非常にこくがあって、ピーティーな香り。チョコレートのような香りも感じる。
・味わいの甘い、辛いは両方持っている。
・ピートが波のように行き来し、このバランスが非常に良い。

最後にマーレイ氏は「いろいろなウィスキーを飲むべきである。」と教えてくれました。


<Q&A(第1部)>
第1部の最後にQ&Aが行われました。

○ウィスキー評論家(ライター)として必要な資質はなんでしょうか?
この質問に対し、マイケル・ジャクソン氏が一言。「強い肝臓!そして、長い髪、髭。」
これを受けてジム・マーレイ氏がもう少しまじめに答えてくれました。「タバコは吸わない。」、「多くの杯数を嗅ぎ分けられる鼻。」

○古いボトルと味が違うのはなぜでしょうか?
この質問に対し、リチャード・パターソン氏は、「その質問が古いボトルが無条件に良いという意味なのなら、馬鹿げている。」と答えました。その後、パターソン氏はこの質問に対する明言を避けましたが、当サイトの見解としては、確かに味が違うことはあると思います。しかし、パターソン氏が言うように古いボトルが必ず良いということは絶対にないと思います。

ジム・マーレイ氏 リチャード・パターソン氏 ハロルド・カリー氏
写真:サインに応じるジム・マーレイ氏 写真:サインに応じるリチャード・パターソン氏。パターソン氏が着ているのはスコットランドの正装キルト 写真:談笑中のハロルド・カリー氏
     
なお、このイベントは2001年に、さらに大規模に行うそうなので、その際は是非皆さんも参加してみてください。